IT業界で25年以上仕事をしてきましたが、今でも忘れられない出来事があります。
今ならX(旧Twitter)で拡散されてもおかしくないような話です。
「ちょっと会議室いい?」
当時、私は20代。
SESで客先常駐しており、上位会社の社員(55歳くらい)が現場にいました。
ある日、その人から、
「ちょっと会議室いい?」
と呼び出されました。
仕事の相談か、何かトラブルでもあったのかなと思い、そのまま会議室へ。
すると、その人は周りを少し気にするような様子で私を見て、一言。
「@shima_e_naga_0君、いくらならいける?」
最初は意味が分かりませんでした。
「えっ?」
と聞き返すと、
「ちょっとお金を貸してほしいんだ。」
と言うのです。
仕事の話でも、プロジェクトの相談でもありません。
55歳くらいの上位会社の社員が、20代の私にお金を借りようとしていたのです。
断れなかった20代の私
今なら間違いなく断ります。
しかし当時の私は20代。
相手は年上で、現場では立場も上です。
「断ったら現場で気まずくなるかもしれない。」
「仕事に影響が出るかもしれない。」
そんなことばかり考えてしまい、結局20万円を貸してしまいました。
今振り返ると、本当に断ればよかったと思います。
被害者は私だけではなかった
さらに驚いたのはその後です。
その55歳くらいの社員は、私だけではなく、
お客様側の若手社員(25歳くらい)にもお金を借りていた
ことが分かりました。
さすがに「これは流石に問題だ」と思いました。
現場という立場を利用して、あちこちで借金を申し込んでいたわけです。
今だったら、
- コンプライアンス違反では?
- パワハラや立場を利用した行為では?
- Xで一気に炎上するのでは?
と思うレベルです。
営業へ報告した結果…
これは会社に報告しないといけない。
そう思った私は、上位会社の営業担当へ事実を伝えました。
普通に考えれば、
借金を申し込んだ社員が問題になる。
そう思いますよね。
しかし、結果は予想外でした。
契約終了になったのは私だった
なんと、
契約終了になったのは私でした。
正直、意味が分かりませんでした。
問題を報告した側が現場を離れることになったのです。
現場の空気を乱したと思われたのか。
面倒な人だと思われたのか。
別の事情があったのか。
今でも理由は分かりません。
20万円は返ってきた
契約最終日。
上位会社の営業担当から20万円を渡されました。
ただ、
- 本人が返済したのか。
- 営業担当が立て替えたのか。
- 会社として処理したのか。
そのあたりは最後まで分かりませんでした。
結果としてお金は返ってきましたが、モヤモヤだけは残りました。
今だったら大問題だと思う
今はコンプライアンスが厳しい時代です。
会社の立場を利用して下請けや協力会社の社員に借金を申し込む。
しかも、お客様の社員にも借りていた。
もし今この話がSNSに投稿されたら、多くの人が驚くのではないでしょうか。
この出来事で学んだこと
この経験から学んだことがあります。
仕事とお金は絶対に分けること。
どれだけ立場が上の人でも、お金の貸し借りだけは別問題です。
20代の私は断れませんでした。
でも今なら、迷わず断ります。
そして同じような状況になった人にも、こう伝えたいです。
「仕事は仕事。お金はお金。断っていい。」
IT業界では技術的なトラブルより、人間関係の方が驚かされることがあります。
この出来事も、その中でも特に忘れられない出来事の一つです。

