株式投資を始めたきっかけ。大学生の私には株が“魔法の杖”に見えた

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私が株式投資を始めたきっかけは、大学生の頃に読んだ一冊の雑誌だったと記憶している。
その雑誌では、「株を買えば配当がもらえる」「株主優待がもらえる」といった特集が組まれていた。

今でこそ当たり前の話だが、当時の私はそれを見てかなり衝撃を受けた。
株を持っているだけで、お金が入ってくることがあるのか。しかも優待まで貰えるのか。
そんな世界があるのかと思った。

当時の私は、とにかくお金が欲しかった。
大学生らしい綺麗な理由ではなく、かなり単純に「金が欲しい」という感覚だったと思う。
だから、その雑誌を読んでからの行動は早かった。すぐに証券口座を開設した。
初めて作った口座は、松井証券だった。

周りには、すでに一歩先を行く友人もいた

当時の友人の中には、すでにかなり尖ったことをしている人もいた。
たとえば、Johnson & Johnsonのような外国株を、しかも1株だけドル払いで買うような猛者もいた。

今ならネット証券も情報も豊富で、米国株を買うこと自体にそこまで特別感はない。
しかし、当時の感覚では、外国株を1株単位で買うというのはかなり先進的だったと思う。

そういう友人と情報交換しながら、私も見よう見まねで株式投資を始めた。
もちろん、最初から企業分析ができていたわけではない。
BSやPLの見方すらよく分かっていなかった。
何が割安で、何が成長株で、PERがどうで、ROEがどうで――そんなことはほとんど理解していなかった。

それでも、とにかく口座を開き、株を買い始めた。

バイト代や広告収入を、ひたすら日本株に回していた

当時の私は、アルバイトや広告収入で得たお金を、少しずつ株の購入に回していた。
今思えばかなり雑な始め方だったが、当時はそれで十分だった。

投資対象は主に日本株だった。
そして銘柄選びの基準も、今振り返るとかなりシンプルだった。

「とりあえず潰れなさそうな会社を買う」

これである。

財務諸表を読めるわけでもない。
業界分析ができるわけでもない。
景気循環やバリュエーションの概念を理解していたわけでもない。
だからこそ、当時の自分なりに出した結論が、「有名で、簡単には潰れなさそうな企業の株を買う」というものだった。

今の自分から見れば、かなり粗い投資判断だ。
ただ、投資を始めたばかりの大学生としては、ある意味では自然な入り口だったのかもしれない。

今振り返ると、就職氷河期の空気も大きかったのだと思う

当時の私は、いわゆる超就職氷河期世代にあたる。
正社員になれたら御の字。契約社員でも御の字。そんな空気がまだ色濃く残っていた時代だった。

就職すれば人生が安泰、という感覚はあまりなかった。
むしろ、「ちゃんと就職できるのか」「仮に就職できても、その収入だけで本当に大丈夫なのか」という不安の方が大きかった気がする。

だから、今になって振り返ると、私は株式投資に“収入源をもう一本持ちたい”という期待を重ねていたのだと思う。
本業以外にもお金が入る仕組みが欲しかった。
会社の給料だけに人生を預けるのは、なんとなく危うい気がしていた。

そんな時に出会ったのが、株式投資だった。

株を持てば、配当がもらえる。
うまくいけば値上がり益も狙える。
株主優待がつく銘柄もある。
当時の私には、それが「金が金を生む仕組み」に見えた。

大げさではなく、あの頃の私にとって株は“魔法の杖”のようなものだった。

もちろん、実際には魔法の杖ではなかった

今なら分かる。
株式投資は魔法の杖ではない。
買えば必ず儲かるわけでもないし、配当や優待だけで人生が解決するほど甘くもない。

企業分析も必要だし、タイミングも重要だ。
暴落もあるし、思ったように株価が動かないことも普通にある。
そもそも、「潰れなさそう」と思っていた会社が、必ずしも良い投資先とは限らない。

それでも、あの頃に株式投資を始めたことは、自分にとって大きかったと思う。

お金について考えるようになった。
企業の仕組みや経済ニュースに興味を持つようになった。
そして何より、「働いて稼ぐ」以外にも、お金との向き合い方があることを知った。

大学生の私は、雑誌の特集を見て、かなり単純な動機で株を始めた。
でも、その単純な一歩が、今につながっている。

まとめ:株を始めた理由は、案外シンプルだった

私が株式投資を始めたきっかけは、大学生の頃に見た「配当」や「株主優待」の特集記事だった。
そこから松井証券で口座を開き、バイト代や広告収入を使って、日本株を少しずつ買い始めた。

当時は財務諸表の読み方も分からず、投資理論も知らなかった。
それでも、就職氷河期の不安の中で、株式投資は“給料以外の収入源”になり得るものとして、とても魅力的に見えた。

今になって思えば、あの頃の私は株を少し誤解していたかもしれない。
株は魔法の杖ではないし、簡単に人生を変えてくれるものでもない。

それでも、「働いて稼ぐ」以外の選択肢を知れたこと、そしてお金に働いてもらうという発想を持てたことは、間違いなく大きかった。
あの時、雑誌を見て勢いで口座を開いた大学生の自分は、今振り返ると意外と悪くなかったと思っている。

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