総合評価:
放送年月:2010年7月
ジャンル:刑事ドラマ・サスペンス
出演 :堺雅人、錦戸亮、杏、平山浩行、りょう、大杉漣、鹿賀丈史 ほか
FODで100円PayPay払いしてジョーカー 許されざる捜査官を見ました。
2010年に放送された刑事ドラマで、主演は堺雅人。錦戸亮、杏、りょう、大杉漣、鹿賀丈史などが出演しています。
このドラマの面白いところは、主人公・伊達一義が「昼と夜でまったく違う顔を持つ刑事」という設定です。
昼間は温厚で、周囲から「仏の伊達さん」と呼ばれるほど穏やかな刑事。
ところが夜になると、法律では裁くことのできない凶悪犯を自らの手で裁く「無法の番人」になります。
この設定だけでもかなり面白いです。
法で裁けない悪をどうするのか
このドラマで繰り返し描かれるのが、
「犯人が分かっているのに、法律上の理由で裁くことができない」
という問題です。
証拠が足りない、時効になっている、心神喪失によって無罪になるなど、現実の司法制度を意識したような事件が次々と登場します。
例えば第4話では、11人を死傷させた無差別殺人犯に心神喪失が認められ、無罪判決が下されます。そこから伊達と久遠が事件の真相を追っていきます。
「法律による正義」と「被害者や遺族が求める正義」は、本当に同じなのか。
このあたりを考えさせられるドラマでした。
堺雅人の演技が良い
やはり一番印象に残ったのは堺雅人です。
普段の伊達は、少し頼りなく見えるくらい穏やかな人物。
それなのに、裏の顔になった瞬間に雰囲気が変わります。
特に、普段の柔らかい表情と、凶悪犯を前にしたときの冷たい表情とのギャップが良いです。
現在の堺雅人から見ると、まだ若い時期の作品なので、「こんな役もやっていたんだ」と感じました。
ストーリーはかなり突っ込みどころもある
一方で、ストーリーについては「そこまでやるか?」と思うような展開もあります。
警察組織の裏側や巨大な陰謀など、後半になるにつれてかなり話が大きくなっていきます。
現実の刑事ドラマとして見ると、かなり無理のある設定もあります。
ただ、この作品は最初からリアリティ重視というより、漫画的なダークヒーローものとして見たほうが楽しめる作品だと思います。
特に終盤は「刑事ドラマ」というより、かなり大きな陰謀を追うサスペンスになっていきます。
「正義とは何なのか」を考えさせられる
このドラマの最大のテーマは、やはり「正義」だと思います。
法律を守ることが正義なのか。
法律では裁けない悪を裁くことも正義なのか。
もちろん、現実社会では個人が勝手に犯人を裁くことは許されません。
だからこそ、このドラマでは「伊達の行動を正義として受け入れていいのか」という部分が面白いところです。
単純な勧善懲悪ではなく、見ている側にも考えさせる余地があります。
まとめ
2010年のドラマなので、今見ると少し古さを感じる部分はあります。
それでも、
- 堺雅人の二面性のある演技
- 法律では裁けない犯罪者をどうするのかというテーマ
- 錦戸亮演じる久遠との関係
- 徐々に明らかになる警察組織の謎
- ダークヒーローものとしての面白さ
など、見どころは多い作品でした。
特に「法律で裁けない悪を、誰が裁くのか?」という設定は、今見ても面白いです。
リアリティのある刑事ドラマというより、「もし法律では裁けない凶悪犯を裁く刑事がいたら?」という設定を楽しむドラマとして見ると、かなり楽しめる作品だと思います。
堺雅人の「半沢直樹」や「リーガル・ハイ」とはまた違った演技を見ることができるのも良かったです。

