ドラマ「最愛」を見た感想|愛する人を守るために、人はどこまで嘘をつけるのか

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総合評価:4.8
放送年月:2021年10月
ジャンル:サスペンス・ミステリー
出演  :吉高由里子、松下洸平、井浦新、及川光博、薬師丸ひろ子、光石研、田中みな実、佐久間由衣、津田健次郎、高橋文哉、奥野瑛太、酒向芳 ほか

ドラマ「最愛」を見ました。

一言でいうと、かなり引き込まれるドラマでした。

単なる恋愛ドラマではなく、殺人事件を軸にしながら、「愛する人を守りたい」という感情が、それぞれの登場人物を少しずつ違う方向へ動かしていくストーリーです。

最初から謎が多くて引き込まれる

物語は、15年前に起きた失踪事件と、現在起きた殺人事件を中心に進んでいきます。

主人公の梨央は、現在では大企業の社長として成功しています。

ところが、過去の事件に関係する人物が現れたことで、封印していた過去が再び動き始めます。

そして捜査を担当するのが、かつて梨央と深い関係にあった大輝。

さらに、梨央の会社の弁護士である加瀬も物語に大きく関わってきます。

「誰が犯人なのか?」

というミステリーだけではなく、

「なぜこの人はこんな行動をしているのか?」

という人間ドラマとしても楽しめる作品でした。

梨央と大輝の関係が切ない

個人的に印象に残ったのは、梨央と大輝の関係です。

2人には過去に強い絆がありました。

しかし、事件によって2人の人生は大きく変わってしまいます。

再会した2人は、刑事と事件関係者という立場になってしまう。

好きな人を信じたい。

でも、刑事として真実を追わなければならない。

この関係が非常に切ないです。

「もし事件が起きていなかったら、この2人はどうなっていたんだろう」

と思いながら見てしまいました。

「最愛」というタイトルが深い

このドラマを見終わってから改めて思ったのが、タイトルの「最愛」です。

最愛の人を守るためなら、何をしてもいいのか。

真実を隠すことは悪なのか。

誰かを守るためについた嘘は、果たして「悪」なのか。

この作品では、登場人物それぞれに「守りたい人」がいます。

そして、その気持ちが強いからこそ、普通なら選ばないような行動を取ってしまう。

そこがこのドラマの面白いところだと思いました。

加瀬の存在が大きい

そして、個人的に非常に印象に残ったのが加瀬です。

梨央のことを一貫して守ろうとする加瀬。

一見すると冷静で合理的な弁護士ですが、その行動の根底には梨央に対する強い思いがあります。

終盤に向かって加瀬の存在がどんどん大きくなっていき、

「そこまでして守ろうとするのか」

と思わされました。

最終的に加瀬が何をしたのかが分かったときは、このドラマの「最愛」というタイトルの意味がかなり重く感じられました。

犯人探しだけでは終わらない

こういうミステリードラマでは、

「犯人は誰なのか?」

を予想しながら見るのが楽しいですが、「最愛」はそれだけではありません。

事件の真相が分かっても、

「じゃあ、誰が悪かったのか?」

と簡単には割り切れません。

それぞれの人物に、それぞれの事情や守りたいものがあります。

だからこそ、単純な善悪では片付けられない。

このあたりが、このドラマの魅力だと思います。

まとめ

「最愛」は、ミステリー、サスペンス、恋愛、人間ドラマがうまく組み合わされた作品でした。

特に良かったのは、事件の謎を追いながら、登場人物の「誰かを守りたい」という感情が少しずつ明らかになっていくところです。

そして最終的に、

「最愛の人を守るためなら、人はどこまでできるのか?」

というテーマが残ります。

派手な展開だけで押してくるドラマではありませんが、登場人物の感情を丁寧に描いているので、最後まで見た後に「あれはそういう意味だったのか」と振り返りたくなる作品でした。

ミステリー系のドラマが好きな人には、かなりおすすめしたい作品です。

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